ドール服の柄生地を選ぶときに悩むのが、「柄の大きさ」。
私たちが使うとちょうど良くても、ドール服に使うとなると柄が大きすぎてしまうこともしばしば。
しかし小さい柄と言っても、パッと見ではドール服にしたときのイメージが付きづらく、作り始めてから「なんか違う・・」となることも。
今回はそんなときに役立つ、ドール服にぴったりな柄のサイズ感を徹底解説していきます。
本記事では、
・ドール服向けの柄のサイズが知りたい
・柄や模様の生地でドール服を作りたい
・柄のサイズによる見え方の違いが知りたい
・・という方へ向けた内容となっておりますので、ぜひこの記事を読んで、柄の生地選びの際の参考にして頂けると嬉しいです。
「小さい柄」を選ぶ
ドール服の柄生地を選ぶときのポイントは、出来る限り「小さい柄」を選ぶこと。
なんとなくで「これいいかも!」と思っても、実際に形にしてみると、柄の主張が強すぎる・・なんてこともありがちです。
と言っても、実際にどれくらいの大きさだとどのような雰囲気になるのかというのは、想像するのが難しいところ。
次からは、実際に柄生地を使って、ドールに当てた際の見え方を比較していきます!
ドット柄でサイズ感を比較
今回は定番のドット柄を使って、ドット(水玉)の大きさとリカちゃんのサイズ感がどのように見えるのかを比較検証します。
使用するドットの生地は、水玉の直径が1mmと3mmのものです。
今回はドット柄に限定しておりますが、あくまで柄のサイズの目安ですので、置き換えて考えて頂ければより想像しやすいかと思います。
1mmのドット
まずは水玉の直径が「約1mm」のドット柄です。
その小ささから「仁丹ドット」や「ピンドット」と呼ばれることもあります。
人間用のサイズで考えるとかなり極小のドット柄で、実際に手に取って見てみると、1つの水玉がものすごく小さいことがわかります。
恐らく、遠目で見るとドット柄であることが認識出来ないほど。
実際にリカちゃんに当ててみる
先ほど実際に手に持ってみると極小だった水玉ですが、リカちゃんに当ててみると、そこまで水玉も小さく見えず、ドット柄であることは十分認識出来ました。
生地だけで見ると「ちょっと小さすぎるかな?」と思ってしまうような小さな柄でも、意外とドール服サイズにするとちょうど良いサイズ感になることが分かりました。
ドール服に使うなら、これくらいの小さな柄の場合、柄物ながら控えめで、上品な印象になります。
ドット柄ではありますが、主張が強くないので、大人っぽいデザインのドール服を作りたいときにもおすすめなサイズ感です。
3mmのドット
続いて、水玉の直径が「約3mm」のドット柄です。
こちらも、人間用の作品に使う生地であると考えると、割と小さめのドット柄だと思います。
程よい大きさで、手芸屋さんでも定番商品として置いてあるところが多い印象です。
リカちゃんに当ててみる
そこまで大きなドット柄ではありませんが、先ほどの約1mmのドット柄に比べるとやや主張が感じられます。
黒の生地に白とベーシックな配色でも、どちらかというとポップな印象に近くなりますね。
ドール服に使う場合、先ほどの約1mmのドット柄に比べると、デザインやカラー次第でキュートでポップな雰囲気にもなりそうです。
逆に少し変わった個性的なデザインにするのもおもしろいでしょう。
こちらの方が模様が際立つので、ワンポイントで部分的に使用するのも面白いかもしれません。
1mmと3mmで比較
並べて見てみると、同じドット柄でもそれぞれの印象の違いがはっきりと出ていますね。
左は控えめで落ち着いた印象、右はハツラツとした元気な印象に感じられます。
模様の大きさだけでなく、配置も重要
少し分かりづらいのですが、こちらの写真のスカートに使われているドット柄の生地は、直径「約2mm」の水玉です。
大きさで言うと、上で挙げた2つのドット柄の中間サイズになりますが、なぜか少し雰囲気が違います。
それは、水玉と水玉の感覚が広いデザインだからです。
水玉の密集具合に余裕があるので、それだけで柔らかいイメージになっています。
このように、模様の大きさだけでなく、配置のバランスによっても雰囲気が変わるのは面白いところですよね。
よくある残念な例
【×】模様の感覚が広すぎる柄
こちらは、感覚の広いランダムな配置と、ラフな水玉模様が個性的な生地です。
(ボタンはサイズの比較のために置いており、直径約2cmです。)
実際にリカちゃんに当ててみると・・
一見面白いデザインではあるこの生地、人間用で考えると全く問題はないのですが、ドール服に使うとなると、柄の出方がおかしなことに。
水玉自体のサイズは悪くないのですが、水玉同士の感覚が広すぎることと、配置がランダムなことが問題です。
これはこれで個性的ではあるのですが、ドット柄として使いたかったのであれば、ちょっとイメージと違ってしまいます。
こういったデザインの生地であれば、生地の全体的な柄が見えるように、たっぷりと生地を使ったギャザーのあるワンピースやロングスカートなどに使用する方が、柄の出方が気にならなくなります。
まとめ
今回は、ドール服にぴったりな柄のサイズを、定番のドット柄を使って比較していきました。
私たちが使うには少し小さいかな?と思うような、とても小さな柄の生地でも、ドールに使うとちょうどいいサイズ感になることがわかりました。
また、ドット柄は模様のサイズだけでなく、配置のバランスなどによってもガラッと雰囲気が変わりますので、色々と試してみると面白いかもしれません。
カラーの配色も、全体のイメージを決める重要なポイントですね。
ドール服作りの柄選びに迷われている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。